ホームページは、作っただけでは集客できません。
多くの事業者が制作=完成と考えて放置してしまい、アクセスも問い合わせも伸びない状態に陥っています。
本記事では、ホームページを安定して見込み客を集客するツールにするため、ホームページで集客できない原因を紹介するので対策にご活用ください。
私がこれまでに集客できるホームページに改善した実例も掲載しておりますので、参考にしていただければと思います。
ホームページでのWeb集客の現状
まずはホームページでのWeb集客の現状を確認しましょう。
- ホームページの開設率
- ホームページで集客できない事業者の割合
これらの数値を掘り下げていきます。
ホームページの開設率
従業員数が100人を超える企業を対象に総務省が行った、『令和6年通信利用動向調査(企業編)』によると、ホームページの開設状況の割合は93.2%という結果が発表されています。
また、アイ・モバイル株式会社が運営する、ホームページ作成大学が6,744名の中小企業(法人)経営者に行った独自のアンケート結果によると、ホームページを解説していると回答した割合は全体の48.5%でした。
これらの結果から、大規模な企業はホームページの導入率が高く、会社の規模が小さくなるとホームページの導入率が低くなることがわかります。
ホームページは開設するだけで名刺代わりとしても活用できるため、企業規模が大きくなるほど開設率が高くなっているようです。
しかし、多くの企業はとりあえず開設するのではなく、集客を増やす目的で開設するため、名刺代わり程度ではホームページ開設の効果が発揮されているとはいえません。
ホームページで集客できない事業者の割合
全国の中小企業経営者および役員200名を対象とし、株式会社LiKGが2025年11月に行った『Webマーケティング投資実態調査2025』によると、「あまり成果を感じていない」と回答したのが全体の41.0%、「全く成果を感じていない」と回答したのが全体の23.5%という結果になりました。
これらのWebマーケティングにはホームページでの集客も含まれており、対象者の6割以上が成果を感じられていないことになります。
つまり、ホームページが集客ツールとして使えていないことの方が多いと判断できるため、ホームページで集客できれば大きなアドバンテージが得られます。
ホームページで集客できない7つの原因
ホームページで集客できない7つの原因をまとめました。
- ターゲットが曖昧
- 他の商品・サービスとの違いがわからない
- SEO対策ができていない
- コンテンツの質が低い
- ホームページが更新されていない
- モバイルフレンドリーな設計になっていない
- 問い合わせ方法がわからない
詳しく掘り下げていきましょう。
ターゲットが曖昧
誰に向けたホームページか明確にしなければ集客は難しいです。
ターゲットを設けずに、誰でも歓迎する状態だと誰にも刺さりません。
かと言って、ターゲットにできる全員をターゲットにしてしまうのもNGです。
| 項目 | ターゲットが曖昧な場合 | ターゲットを明確にした場合 |
|---|---|---|
| メッセージ | 誰に向けた内容かわからないため刺さらない | 自分のためのサービスだと感じてもらえる |
| 競合との差別化 | 他者との違いが伝わらない | 強みや専門性が明確になり選ばれやすい |
| 問い合わせ率 | アクセスがあっても反応が少ない | 少ないアクセスでも問い合わせに繋がりやすい |
| 信頼感 | 無難な会社に見える | 専門家として信頼を得られる |
| 集客の安定性 | 紹介や偶然に左右される | 見込み客が継続的に集まる |
他の商品・サービスとの違いがわからない
ホームページに訪れたユーザーの多くは、1社だけを見て判断しているわけではありません。ほとんどの場合、複数の会社やサービスを比較検討しています。
そのため、他社との違いが伝わらなければ、価格や雰囲気だけで比較され、最終的に選ばれないまま離脱されてしまうでしょう。
実際に、どこに依頼しても同じに見えるという状態では、ユーザーはより安い会社や有名な会社へ流れてしまう傾向があります。
集客につなげるためには、自社の強みや専門性、選ばれている理由を明確に打ち出すことが重要です。
具体的には、料金の目安、実績や施工事例・お客様の声、他社との違いが分かる比較ポイントなどを示すことで、「この会社に依頼したい」と判断してもらいやすくなります。
SEO対策ができていない
ホームページで集客するためには、まず見つけてもらうことが前提になります。
いくらデザインにこだわり、内容を充実させたとしても、検索結果に表示されなければユーザーに存在を知ってもらうことすらできません。
その役割を担うのがSEO(検索エンジン最適化)です。SEO対策ができていないホームページは、いわば人通りのない場所に店舗を構えているのと同じ状態といえます。
実際に、ホームページを作っただけで満足してしまい、検索からのアクセスがほとんどないケースは少なくありません。
SEOは特別なテクニックではなく、適切なキーワード設計や、ユーザーの悩みに応える質の高いコンテンツを積み重ねていく地道な取り組みです。
まずは、自社のホームページが検索経由でどれだけアクセスを獲得できているかを確認するところから始めてみましょう。

コンテンツの質が低い
コンテンツの質が低いままでは、いくらSEO対策を行っても検索エンジンに評価されません。
近年のGoogleは記事数よりも、ユーザーの役に立つ情報かどうかを重視しています。
評価基準として示されているのが、E-E-A-Tという指標です。
E-E-A-Tとは、「Experience(経験)」「Expertise(専門性)」「Authoritativeness(権威性)」「Trustworthiness(信頼性)」の頭文字を取った略語です。
実体験や具体的な事例、専門的な知見が盛り込まれたコンテンツほど高く評価され、集客につながりやすくなります。
ホームページが更新されていない
ホームページの更新頻度も、集客に大きく影響します。
長期間更新されていないホームページは、「この会社は現在も営業しているのか」「情報が古いのではないか」といった不安を与えてしまいます。
結果として、問い合わせ前の段階で離脱されてしまうケースが少なくありません。
一方で、定期的に情報が追加・更新されているホームページは、活動状況が伝わりやすく、安心感や信頼感につながります。
ユーザーは今も動いている会社に対して問い合わせを行う傾向があります。
また、更新はユーザーだけでなく検索エンジンにとっても重要な要素です。新しい情報が追加されることでサイトが評価されやすくなり、検索結果に表示される機会も増えていきます。
目安として、最低でも月に1回以上は更新するのが理想です。
さらに、WordPressなどのCMSを利用している場合、更新を怠るとセキュリティリスクも高まります。
集客面・安全面の両方から見ても、ホームページの定期的な更新は欠かせません。

モバイルフレンドリーな設計になっていない
モバイルフレンドリーとは、スマホやタブレットでも見やすく、操作しやすいように最適化された設計のことです。
近年はインターネット検索の約6〜7割がスマートフォンから行われており、ホームページの閲覧環境はスマホ中心といっても過言ではありません。
しかし、古いホームページの中には、スマホでアクセスしてもパソコン用のレイアウトがそのまま表示されるケースがあります。
文字が小さく読みづらい、ボタンが押しにくいといった状態では、ユーザーは内容を見る前に離脱してしまいます。
集客を考えるのであれば、スマホでも快適に閲覧できるモバイルフレンドリーな設計は、いまや必須条件といえるでしょう。
問い合わせ方法がわからない
問い合わせへの導線が整っていなければ、どれだけアクセスがあっても集客にはつながりません。
ユーザーはホームページを見ながら「この会社に相談したい」と感じても、問い合わせ方法がわかりにくければ、そのままページを閉じてしまいます。
ユーザーは手間をかけたくないので、わざわざ問い合わせ先を探して連絡するのではなく、他の会社を調べに行きます。
つまり、ホームページでの集客において、興味を持ってもらうことと同じくらい、すぐ行動できる状態を用意することが重要です。
- 電話番号が見つけにくい
- ページの最下部まで行かなければ問い合わせボタンがない
- 入力フォームが複雑すぎる
このような小さな不便が、機会損失につながります。
ファーストビューや各ページの目立つ位置に導線を設置し、誰でも迷わず問い合わせできる導線を整えましょう。
問い合わせのしやすさが、ホームページでの集客の成果にそのまま左右します。
集客できないホームページで起こりがちな誤解
ホームページから集客できない現場では、以下のような誤解が起こりがちです。
- アクセス数があっても集客できないケースがある
- デザインの良し悪しと集客の成果は別物
- SEO対策は「やれば終わり」ではない
- お問い合わせが来ない=需要がないわけではない
それぞれ解説します。
アクセス数があっても集客できないケースがある
アクセス数が増えれば集客できると思われがちですが、アクセス=成果ではありません。
どれだけ多くの人が訪れても、問い合わせや購入といった行動につながらなければ意味がないからです。
本当に重要なのはCV(コンバージョン=成果)であり、そのためにはアクセスを増やすこと以上に、問い合わせまでの導線や使いやすさを整えることが欠かせません。
デザインの良し悪しと集客の成果は別物
おしゃれなデザインのホームページを作ったからといって、集客できるとは限りません。
ユーザーが求めているのは見た目の美しさよりも、自分の悩みが解決できるかどうかだからです。
集客の成果を左右するのは、デザインそのものではなく、ターゲットに合わせた訴求内容や問い合わせまでの導線設計です。見た目よりも、マーケティング視点での設計が重要になります。
SEO対策は「やれば終わり」ではない
SEO対策は、やれば終わりというものではありません。
検索順位やアクセス数は常に変動しており、競合サイトの動きやGoogleのアルゴリズム更新によって結果も変わります。
そのため順位やアクセス状況を確認し、課題を見つけて改善する。この継続的な見直しが欠かせません。
Googleアナリティクスなどのアクセス解析ツールを活用し、数値をもとに改善を積み重ねていくことが、SEOで成果を出す近道です。
お問い合わせが来ない=需要がないわけではない
お問い合わせが来ないと、需要がないのではないか、自分のサービスは求められていないのではないかと不安になる方も少なくありません。
しかし、実際には需要がないケースはほとんどありません。
- 存在を知られていない
- 強みが伝わっていない
- 問い合わせ方法が分かりにくい
商品やサービスが悪いのではなく、多くの場合は上記のような問題であり、ホームページの設計が原因で機会損失が起きているだけなのです。
伝え方や導線を改善するだけで問い合わせが増えるケースは珍しくありません。
諦める前に、まずはホームページの改善余地を見直してみましょう。
集客できないホームページから集客に成功した実例
これまでに対応した、集客できないホームページから集客に成功した実例を紹介します。
- アクセスが契約につながっていないリフォーム会社の場合
- ターゲットが定まっていなかった整体院の場合
- ホームページが放置されていた訪問介護事業所の場合
自身の事業と照らし合わせてご覧ください。
アクセスが契約につながっていないリフォーム会社の場合
地域で外壁塗装やリフォームを手掛けるA社は、数年前に制作会社に依頼してホームページを制作しました。
月のアクセス数は1,000〜1,500件程度と悪くないものの、ホームページ経由での問い合わせがほとんどありません。
アクセスが集客につながっていないことを疑問に感じ、お問い合わせいただきました。
課題
実際にサイトを確認してみるとシンプルな課題が見つかりました。
- 施工事例の写真が数枚だけでビフォーアフターが確認できない
- 費用の目安が記載されていない
- 他社との違いや強みが記載されていない
- 問い合わせボタンがページの下部にしか設置されていない
アクセスした多くのユーザーは、どの会社に依頼するか検討しているフェーズだと考えられます。
しかし、「この会社に依頼して本当に大丈夫か?」という不安が払拭されることも、「この会社に依頼したい」という後押しになることもなく、ユーザーは次のリフォーム会社に流れてしまっていました。
施策
こちらのA社に対して以下を行いました。
- 施工事例ごとに細かいビフォーアフターがわかる写真を掲載
- 料金の目安ページを作成
- 「◯◯市 外壁塗装」など地域特化ページを作成
- 問い合わせボタンをわかりやすい位置に設置
「この会社に頼んで本当に大丈夫か」という不安を解消するための情報を多数盛り込みました。
結果・総括
毎月5件以上の安定した契約を獲得できるようになりました。
リフォーム業界は数十万〜数百万円の高額な金額となるため、ユーザーは慎重に比較検討します。
大規模なリニューアルではありませんが、ユーザーが知りたい情報を適切に配置することで、ユーザーに選んでもらえるホームページへと生まれ変わりました。
ターゲットが定まっていなかった整体院の場合
整体院を営むBさんは、開業時にホームページを作成しました。
できることをすべてアピールしようと考え、
- 肩こり
- 腰痛
- 骨盤矯正
- 産後ケア
- スポーツ整体
- 自律神経
- 小顔矯正
- 美容整体
このように載せられる施術内容すべてをメニューとして掲載していました。
整体院自体は繁盛していましたが、リピーターと紹介による新規顧客ばかりで、ホームページを見てくれてもホームページからの来院がないことを悩んでおり、ご相談いただきました。
課題
一見すると「なんでも対応できる優れた整体院」というイメージを持たれるかもしれません。しかし、それこそが課題の根本でした。
「なんでも対応できる優れた整体院」は、利用を考えている顧客にとって「自分のための整体院」ではなく、「誰かにとっての整体院なのかわからない」と捉えられてしまっていました。
ターゲットを広げようと考えた結果、お客さんは他の整体院との違いを判断できなくなっていました。そして比較で競合整体院に負けてしまっていたのです。
施策
大きく行ったのは、何を捨てるかの判断と、絞ったターゲット向けのホームページ改修です。
ヒアリングの結果、通院されている患者さんの7割近くがデスクワークによる慢性的な肩こり・腰痛を抱えていることがわかりました。
そこで思い切って、
- ターゲットを、「30〜50代のデスクワークによる肩こり・腰痛専門」に絞る
- メニューを3つに絞る
- ホームページに肩こり専門・腰痛専門のページを新規作成
- 症状紹介・改善事例を掲載
- キャッチコピーを「デスクワークによる肩こり・腰痛専門整体」に変更
と、徹底的に特化型整体院に切り替え、ホームページの内容を変更しました。
結果・総括
ターゲットを絞って少ないパイを狙って結果、自分のための整体院だと捉えてくれるようになり、ホームページ経由での来院が月に5〜10件増加しました。
実際に変えたのは伝え方だけで、施術内容はほとんど変わっていません。
ターゲットを絞ると見込み客が少なくなる・怖いと思っている人は少なくありません。しかし、今回の事例のように特定の人に対してアピールしやすくなり、結果的に集客につながるケースは多々あります。
ホームページが放置されていた訪問介護事業所の場合
訪問介護サービスを運営するC事業所は開業時にホームページを制作しました。
制作会社に依頼したため綺麗なデザインのサイトが完成しましたが、そのサイトを更新することがほとんどなく、数年間作っただけの状態が続いていました。
地域の情報誌や地域でのつながりが集客の軸となっており、ホームページへのアクセスも問い合わせもほとんどありませんでした。
利用者が減ってきたため、集客するためにホームページを活用できないかと考え、ご相談いただきました。
施策
まずは基本的な設備を整えました。
- スタッフ紹介ページを追加し、顔写真や人柄が伝わるコメントを掲載
- 訪問介護の1日の流れを写真付きで掲載
- サービス内容や要介護度ごとの利用料金の目安・保険利用の可否を明記
- よくある質問ページを作成
- 月1回以上のお知らせ情報の更新
- スマホ表示の改善
さらにSEO・MEO対策で競合サイトに負けないように以下を設定しました。
- Googleビジネスプロフィールを解説
- 施設名・住所・電話番号の統一
- 利用者からの口コミ収集
- 「〇〇市 訪問介護」「〇〇市 介護サービス」などの地域特化記事や、介護の基礎がわかるコラム記事の作成
- 問い合わせボタンを適切に設置
週1回のペースで記事投稿を続けていきました。
結果・総括
3ヶ月程度で効果が出始め、「〇〇市 訪問介護」の検索結果として表示された記事からの問い合わせが発生しました。
半年程度で30記事を超え、ホームページ経由のWeb集客がC事業所のメイン集客となり、問い合わせの急増で対応できないお客様が増えたことで、事業の拡大へと進めることになりました。
地方での集客手段として、まだまだタウン情報誌やポスティングの利用は多いです。
C事業者もそれに頼っていましたが、紙媒体は若者より高齢者の閲覧率が高く、親の介護を依頼したいと考えている子世代は情報誌ではなくWebで情報を収集していました。
アナログよりもデジタルとの相性がよい業界だったため、うまく集客の主軸をずらすことに成功した例といえます。
ホームページでの集客に関するよくある質問
ホームページでの集客に関するよくある質問をまとめました。
- 集客に強いホームページの特徴は?
- ホームページでの集客をプロに依頼するメリットとは?
それぞれ解説します。
集客に強いホームページの特徴は?
- 検索されること
- 信頼されること
- 行動しやすいこと
集客に強いホームページに共通しているのは、上記の3つです。
まずSEO対策によって検索結果から見つけてもらい、実績や事例・お客様の声などで安心感を与え、最後に問い合わせボタンやわかりやすい導線で行動につなげます。
この「検索 → 信頼 → 導線」という流れが整っていることが、ホームページ集客の基本構造といえるでしょう。
ホームページでの集客をプロに依頼するメリットとは?
ホームページ集客は、デザイン・SEO・導線設計・分析改善など、複数の要素が組み合わさって成果が決まります。
プロに依頼することで、これらを個別ではなく“戦略として”一貫して設計できる点が大きなメリットです。
遠回りな試行錯誤を減らせるため、結果的に短期間で成果につながり、時間やコストの面でも効率的になるケースが少なくありません。
また、専門家に相談することで、「何から手を付ければいいのか分からない」「改善点が整理できない」といった状態を防ぎ、優先順位を明確にしながら進められるのもメリットです。
私自身も、Web集客が初めての方の相談相手として、施策の提案だけでなく、現状整理や方向性の設計から伴走する支援を行っています。
自社だけで進めるのが不安な場合は、第三者の視点を取り入れるだけでも大きな前進につながるため、お気軽にご相談ください。
まとめ
ホームページでの集客は、作ることがゴールではありません。
重要なのは戦略を立てて、運用しながら改善を続けることです。
ターゲット設定、SEO対策、質の高いコンテンツ作成、問い合わせまでの導線設計。
これらを一つずつ整えていけば、ホームページは少しずつ成果を生み出す集客ツールへと変わっていきます。
反対に、作ったまま放置されているホームページから成果が生まれることはほとんどありません。
現状を見直し、小さな改善からスタートさせるきっかけになれば幸いです。