「オシャレなサイトにしてください!」「いい感じのホームページをお願いします!」
かれこれ100万回くらい聞いてきた言葉です。
たしかにサイトを作るならオシャレにしたいし、うまく言えないけどいい感じにしたいって気持ちはわかります。
ですが、それでは本当に望んでいるサイトを作ることはできません。
サイトを作るなら、完成後の未来を想像する必要があります。
サイトを作る目的はなんですか?
では、ここで一つ質問です。
「サイトを作る目的はなんですか?」
サイトを作ることは決まっていても、作る目的が決まっていない。目的はあるけどイマイチ言語化できない。そんな心当たりはありませんか?
ほとんどの人はサイトを作るのが初めてだし、サイトを意識して使ったことがないでしょう。だからこそ「サイト作ります!」となってもうまく説明できないのは当たり前です。
注文住宅を例に考える
家づくりはサイト制作と構造が似ているので、注文住宅を例に考えると理解しやすくなります。
注文住宅を建てた経験がない、家を建てる気配すらない僕ですが、注文住宅づくりに置き換えて説明します。
注文住宅を建てる際、必ず工務店と打ち合わせが行われます。
家族の人数や今後家族が増える予定、生活スタイル、今の住まいの不満、部屋数や用途、配置、動線、性能、外観、どんな暮らしをしたいか。
10〜15回の打ち合わせを3〜6ヶ月かけて行います。(考えるだけでも疲れてきた、僕は一生賃貸でいいや。)
打ち合わせで決めることは膨大なため、ヒアリングシートを記入してもらうこともあります。
これは僕の推測ですが、ここまで打ち合わせを入念に行うのは、単に決める項目が多いからだけではなく、
「完成後の毎日をどう暮らすか」という、ビジョンを言語化させるプロセスになっているからではないかと考えています。
打ち合わせは回数や頻度、内容的にも大変な作業だと聞きますが、完成してから後悔しないよう、お家での未来について考える時間を作っているのではないでしょうか。
再びサイト制作に置き換えてみる
サイト制作の打ち合わせは、サイトが完成するまでに5〜10回程度行われます。
着工をスタートするまでに10〜15回の打ち合わせを行う注文住宅より明らかに少ないのがわかります。
多くのサイト制作では、未来を考える時間が省かれて、何を作るかというデザインの話になりがちです。
完成したホームページを毎日使うのはお客さんであって、発注者ではない。
制作前に失敗を想像しづらいし、完成したサイトが失敗していることにも気づきづらい。
サイト制作に失敗してもお客さんは指摘してくれません。静かにサイトから離脱し、別のサイトに移行するだけです。
「オシャレなサイトにして!」の裏にあるもの
発注者が「オシャレ」という時、本当は何かを求めていると思います。
- 競合と並んだときに見栄えよく見せたい
- お客様に信頼されたい
- 自社に自信を持ちたい
- 平成初期感のあるデザインから脱却したい
- サイトを訪れた人が動きやすい設計にしたい
オシャレを求めているのではなく、サイトを作る目的、サイトでできること、与えられることが言語化できていないために出てきた言葉なのだと認識しています。
だから「オシャレなサイト作ってほしいです!」といわれたら、僕は額面どおり受け取ることはなく、
「おっけー!まずはサイト制作の目的を深掘ってみて一緒に考えて、発注者が納得できるような言語に落とし込んでみよっと!よっこらしょっと!」
という感じで打ち合わせのスイッチが入ります。
ちなみにオシャレとかけ離れているWikipediaという超シンプルなサイトは、必要な情報が網羅されているだけで世界中で利用されています。
「デザインが悪いからウィキは使わない!」という人は聞いたことがありません。
(2021年にWikipediaのデザインが変わったんだって、絶対誰も気づいてないよね。)
発注前に完成後の未来を想像してみてほしい
まず、この3つを考えてみてください。
- このサイトを見てほしいのは誰か
- 見た人にどう動いてほしいか
- 競合と何が違うのか
これらを言語化しようとすると、答えられない項目が出てくるはずです。
それは、サイト制作の準備ができていないのではなく、自分の事業をうまく言語化できていないのかもしれません。
サイト制作のために考え始めたことが、結果として自分の事業を整理するきっかけになることもあります。
だからこそ発注前に、完成後の未来を想像してみてほしいのです。
僕も「サイトを作る目的はなんですか?」に答えてみた
すでにサイトが出来上がっている僕「サイトを作る目的はなんですか?」に答えてみようと思います。
サイトを持つ前の僕にタイムリープして、当時どんなサイトが欲しかったか考えてみました。
具体的にどれくらいの粒度で考えるのか、僕自身のシートを公開します。