SEO対策というWeb集客方法を知ったタイミングや、SEO対策に取り組もうと思ったタイミングで、「本当に成果が出るのだろうか」「そもそも自分のビジネスにSEO対策は向いているのだろうか」と多くの方が考えるのではないでしょうか。
結論からお伝えすると、SEO対策はすべての業種で同じように効果が出る手法ではなく、業種やビジネスモデル、競合他社など、さまざまな要因によって向き不向きが明確に分けられます。
向いていない業種のSEO対策に時間と費用をかけても、まったく成果が出ない可能性があります。しかし、向いている業種であれば継続的な集客の土台となるだけでなく、市場によっては圧倒的な成果につながることもあります。
本記事では、SEO対策に向いているビジネスの特徴や、向いている業種とその理由を、私の経験を踏まえながら解説していきます。
自身のビジネスに当てはめながらご覧いただければと思います。

SEOに向いているビジネスの4つの特徴
SEO対策とは、Googleなどの検索エンジンで自社サイト・自社コンテンツが検索上位に表示させることを目指し、検索エンジンからの集客、売上を増やすために行う施策のことです。
SEOに向いている業種を紹介する前に、まずSEOに向いているビジネスにどんな特徴があるかを整理します。
この条件を知っておくと、新しい事業やビジネスを始める際にも役立ちます。
| SEOに向いているビジネスの特徴 | 理由 |
|---|---|
| 商圏が広い | ・商圏が狭すぎると検索ボリューム自体が少なく、SEOの効果が出にくい。 |
| 検討期間が長い | ・依頼先を決めるまでに時間をかけて情報収集するビジネス。 ・検討期間が長いほど繰り返し検索を行い、SEOで接触できる機会が増える。 |
| 検索キーワードが豊富にある | ・「地域名+業種」「悩み+解決策」「費用・料金」「選び方・比較」など、さまざまな切り口で検索されるビジネス。 ・キーワードが多いほどコンテンツを積み上げやすい。 |
| 競合サイトに勝てる余地がある | ・SEOは絶対評価ではなく相対評価のため、大手企業やポータルサイトが支配していないキーワード領域があるビジネスほど、上位表示を狙いやすい。 |
それぞれ解説します。
①商圏が広い

SEOで集客するには、そのキーワードを検索する人が必要です。
商圏が極端に狭い場合、そもそも検索ボリューム(検索される回数)が少なすぎてSEOの効果が出にくくなります。
たとえば葬儀というジャンルでSEO対策する場合、ターゲットはその葬儀社がある地域の方のみに絞られますが、終活というジャンルなら商圏は全国まで広がります。
葬儀というジャンルでもSEOの効果は期待できますが、終活というジャンルの方がより成果が出やすくなるでしょう。
②検討期間が長い

顧客が購入・依頼までに時間をかけて情報収集するビジネスは、SEOとの相性がよいといえます。
先ほど例に挙げた葬儀の場合、親族が亡くなったタイミングで急いで葬儀場を決めることが多いです。
昔利用したことがある、地元で有名などの理由が葬儀場選びの決め手になりがちで、検索エンジン経由で決めることは少ないでしょう。
一方、相続、墓じまい、生前整理など、終活というジャンルは緊急性が少なく、検索エンジンを利用してじっくり情報収集されます。そのためSEOとの相性がよいといえます。
ほかにも、住宅・マンション・車などの購入、転職活動、保険の見直し、結婚式場選びなど、人生の大きな決断にはSEOが向いているといえます。
③検索キーワードが豊富にある
SEOで集客するには、検索キーワードの数も重要です。
ユーザーが知りたいことや悩みが検索キーワードになり、知りたいことや悩みの数=検索キーワードの数とも言い換えられます。
検索キーワードの数が多いほど、SEOコンテンツをたくさん作ることができます。
「地域名+業種」「症状・悩み+解決策」「費用・料金」「選び方・比較」など、さまざまな切り口で検索されるビジネスは、検索からの流入経路が広くSEOに向いているといえます。
たとえば、健康や医療のジャンルだと、症状・原因・治療法・薬・予防・体験談・病院選び・費用など、派生したキーワードが無数に広がります。
ほかにも、葬儀の検索キーワードは少ないものの、終活は多くなります。飲食店のジャンルも限りがありますが、料理のレシピなら一気に広がります。
あなたのビジネスに関連するキーワードがどれだけあるかを調べることで、SEOに向いているか判断できます。
④競合サイトに勝てる余地がある
SEOは、競合の有無や競合サイトの強さが成果に直結します。
そもそも、SEO対策は絶対評価ではなく相対評価であり、検索1位に表示されているコンテンツは検索2位以下のコンテンツよりも良質だと相対的に評価された結果です。
そのため競合サイトに独占されているような業種でSEOに取り組むと、どれだけ質の高い記事を書いても検索上位を取れないという状況になりかねません。
自分のビジネスに関連するキーワードを検索して、大規模サイトやポータルサイトが検索上位を占めているような業界だと、SEOに向いていないかもしれません。
一方、大手サイトが参入してこないようなニッチなジャンルであれば、SEOで戦いやすくなります。
SEOに向いている業種10選と向いている理由
先ほどの4つの条件をもとに、SEOと相性のよい業種を紹介します。
自分のビジネスが当てはまるか確認してみてください。
| SEOに向いている業種 | 特徴 |
|---|---|
| ハウスメーカー・工務店 | ・高額な買い物のため検討期間が1年以上になることも多い。 ・検討中にさまざまなキーワードで繰り返し検索されるため、コンテンツが多いほどアプローチできる機会が増える。 |
| リフォーム | ・外壁・キッチン・浴室・屋根など箇所ごとにキーワードが細かく分かれるため、コンテンツを積み上げるほど流入経路が広がる。 ・地域名と箇所を組み合わせたキーワードは競合が少なく、上位表示を狙いやすい。 |
| 整体・整骨院 | ・産後骨盤矯正・交通事故・スポーツ障害など、特定の症状に特化した整体・整骨院はSEOとの相性がよい。 ・一度通い始めると長期間継続するLTVの高いビジネスのため、来院のきっかけを作るSEOが機能しやすい。 |
| 学習塾・スクール・習い事 | ・子どもの教育に関わるため、保護者が料金・指導方針・実績などを比較検討してから問い合わせるケースが多い。 ・ポータルサイトでは網羅できない深いコンテンツを発信することで、成果が出やすい。 |
| 士業(税理士・社労士・行政書士など) | ・専門知識を発信するコンテンツが、検索流入とユーザーの信頼獲得の両方に機能する。 ・長期的な顧問契約につながるケースが多く、1件の問い合わせあたりの価値が高いため費用対効果が出やすい。 |
| クリニック・医療系 | ・矯正歯科・AGA・不妊治療など、コンプレックスやデリケートな悩みを扱う専門クリニックはSEOとの相性がよい。 ・人に相談しにくい悩みだからこそ自分で検索して情報収集されやすく、慎重に比較検討してから選ばれる。 |
| 不動産売却 | ・売却の流れ・費用・税金など幅広いキーワードで繰り返し検索される。 ・一括査定サイトが弱い地域系キーワードに絞ることで、個人・中小企業サイトでも上位表示を狙える余地がある。 |
| 訪問看護・デイサービス | ・利用者の家族が検索するケースがほとんどで、人に相談しにくいデリケートな悩みであることから検索行動が発生しやすい。 ・地域でSEOに取り組んでいる事業者が比較的少なく、対策すれば差をつけやすい。 |
| 買取サービス・不用品回収 | ・自宅に業者を招き入れることへの不安から、信頼できる業者かどうかを事前に調べる行動が発生しやすい。 ・SEOコンテンツを発信し続けることで、集客だけでなく透明性・信頼性を示す手段としても機能する。 |
| ペット関連サービス | ・動物病院・ペット用介護用品・しつけ・ペット保険など、ペットの健康や命に関わるサービスは慎重に比較検討される。 ・ペット用車椅子・介護用品などのニッチな商品は商圏が広いものの競合が少なく、全国から問い合わせが来る可能性がある。 |
それぞれ解説します。
ハウスメーカー・工務店

家を建てる際に多くの方が利用するのが、ハウスメーカー・工務店です。住宅の購入は人生で最も高額な買い物のひとつといわれており、家を建てたいと考え始めてから1年以上の検討期間を設けることも珍しくありません。
数千万円の買い物に失敗しないよう、ユーザーは家づくりに関するあらゆる情報を調べるため、SEOコンテンツが多ければ多いほどユーザーにアプローチできるチャンスが生まれます。
ハウスメーカー・工務店がSEOに向いている理由は、成約単価の高さです。
SEO経由で流入し、成約を1件獲得するだけで数千万円の売上につながることもあるため、投資対効果が非常に高いです。
そのため、SEO対策に取り組んでいるハウスメーカー・工務店は多く、競合が多いジャンルといえます。
実際に私がこれまでに執筆してきたSEOコンテンツを業種別に分析すると、ハウスメーカー・工務店のSEO対策のご依頼が最も多かったです。
競合が多いからとSEOを怠れば、競合に差をつけられる一方になるため、「平屋 30坪 費用 愛媛」「二世帯住宅 工務店 新居浜」など、競合が少ないロングテールキーワードで対策することをおすすめします。
リフォーム

リフォーム業界は、検索キーワードが豊富で外壁・キッチン・フローリング・屋根・お風呂など箇所ごとに分かれています。
水回りのトラブルなどは緊急性が高いため優先度が下がりますが、外壁の劣化や老朽化の場合は時間をかけて検討するためSEOに向いています。
緊急性の高いキーワードの場合は、すぐにお問い合わせできる導線や、「雨漏り 修理 新居浜」のような地域系キーワードでのSEO対策がおすすめです。
競合の多いジャンルですが、「お風呂 リフォーム 費用 新居浜」のように箇所と地域を絞れば競合が少なく、検索上位を狙いやすくなります。
1件あたりの単価が数万〜数百万円になるため、SEOを外注したとしても年間数件のお問い合わせ増加で投資を回収できます。
整体・整骨院

整体・整骨院は、家づくりやリフォームと比べて費用が低く、Googleマップで近くの店舗を探してすぐ予約するというMEO対策の集客の方が即効性があります。
しかし、SEO対策が有効なケースもあります。
MEO対策しているものの、SEO対策を行っていない整体・整骨院が多く、肩こり・産後ケアなど、悩みに特化した整体を探したくて検索するケースも少なくありません。
たとえば、何でもできる整体だと競合が多くなりますが、「産後 骨盤矯正 新居浜」「交通事故 むちうち 整骨院」「スポーツ障害 専門 整体」のように特定の症状に特化すると、競合が少なくSEOで検索上位を獲得しやすくなります。
専門性の高いコンテンツを発信することで、ユーザーの信頼につながったり、利用したくなったときの第一想起させるきっかけになったりと、中長期的な流入経路となります。
整体・整骨院はLTV(1人のお客さんが通い始めてから通院をやめるまでにもたらす利益のこと)が高いビジネスのため、来院のきっかけを作るSEO対策は相性がよいといえます。
学習塾・スクール・習い事

学習塾・スクール・習い事は子どもの教育にかかわるため、時間をかけて検討します。
学習塾であれば金額だけでなく、指導方針や合格実績、雰囲気などを複数の塾から比較されるケースが多いです。それらを検討するのにWebサイトを訪れるため、SEOは有効といえます。
InstagramなどのSNSを運用している学習塾・スクールもありますが、保護者が比較検討する業種という特徴から、まだまだ検索エンジンが活用されています。
塾ナビなどの大手ポータルサイトが存在しますが、この塾でどんな効果が期待できるか・どんな生徒に向いているかという具体的で詳細な情報です。
ポータルサイトでここまで深い情報を掲載することは難しく、独自コンテンツを作れば十分に太刀打ちできます。
一度入会すれば数ヶ月〜数年単位で通い続けるケースが多く、費用対効果が出やすい業種といえるでしょう。
士業(税理士・社労士・行政書士など)

税理士・社労士・行政書士などの士業は、一度の契約で年単位の契約になることが多い業種です。
知り合いに依頼することがない限り、検索して専門性や信頼性を判断してから依頼先を選ぶことが多いため、SEOとの相性に優れています。
「確定申告 税理士 新居浜」「税務調査 対応 税理士」「税理士 顧問 費用 新居浜」「税理士 必要 個人事業主」「青色申告 白色申告 違い」など、手続きや悩みに関するキーワードが豊富に存在します。
このように専門性の高いキーワードでSEO対策すれば、検索経由での流入を獲得できるだけでなく、ユーザーからの信頼も得られます。
専門性や信頼性が契約を決める判断軸として大きな割合を占めている士業にとって、信頼獲得と検索流入の両方に機能するSEO対策はピッタリの集客方法といえるでしょう。
クリニック・医療系

クリニック・医療系もSEOに向いているジャンルです。しかし、クリニック・医療系のすべてがSEOに向いているわけではありません。
たとえば、風邪や腹痛の症状でわざわざ検索してから病院に行く人は少ないでしょう。それよりも治療を始めるまでに時間をかける症状がSEOに向いています。
矯正歯科・AGA・薄毛・ED・不妊治療・視力回復手術・脱毛などがこのジャンルにあたります。
- 当事者が少なく相談できる相手がいない
- 秘密にしたいので友人にも相談しづらい
- 悩む期間が長くすぐに解決できない
- 治療費が高いため失敗したくない
コンプレックスになりやすいデリケートな悩みだからこそ、自分で検索して深く情報収集されやすく、SEOとの相性がよいジャンルといえます。
不動産売却

不動産売却は、家づくり同様に初めての経験となる方が多く、人生で何度も行うものではありません。
どのようにして売却すればよいのかわからず、検討期間も長いことから、検索して情報収集されるためSEOに向いているジャンルといえます。
「不動産売却 流れ」「土地 売却 方法」「不動産売却 確定申告」「不動産 仲介 買取 違い」「ローン残債 不動産 売却」など、不動産売却の中でもジャンルが多岐にわたるため、キーワードが豊富で多くの流入が見込めます。
売却価格が400万円を超える場合の仲介手数料は「売却価格×3%+6万円+消費税」と高額なため、費用対効果が高い業種になります。
介護・高齢者向けサービス

介護・高齢者向けサービスの業界は、利用者本人ではなくその家族が探すケースが多いため、場所選びに時間をかける傾向があります。
クリニックや医療系と同様に、誰かに相談しづらいデリケートな業界であることから検索されやすい特徴があります。
介護が必要になった家族にとって、訪問介護・デイサービス・サ高住・グループホームなどのサービスの違い、費用、手続きは、はじめて直面する情報ばかりです。
「訪問介護 デイサービス 違い」「介護保険 申請 方法」「認知症 介護 自宅 限界」など、入門的なキーワードから具体的なサービス選びのキーワードまで、幅広い検索行動が発生します。
ポータルサイトは存在するものの、地域系キーワードで対策すれば検索上位に表示させられる可能性は高く、SEO対策を行っている事業者は比較的少ない業種です。
長期間継続して利用されるケースがほとんどのためLTVが高く、資産としてのSEOコンテンツを作る価値が大きい業種といえるでしょう。
買取サービス・不用品回収

買取サービス・不用品回収は、透明性と信頼性を示すための手段としてもSEO対策が機能すると考えられます。
出張買取や引き取りでは自宅に足を踏み入れることになるため、間取りや貴重品の場所を知られる、盗難される、身バレのリスクがあるなど、利用者にとって不安要素は少なくありません。1人暮らしの女性・高齢の方は業者選びにより慎重になるでしょう。
また、買取金額が下がった・追加費用を請求されたなどの経験から、悪質・ぼったくりなどと口コミされる場合もあります。
この業種でのSEO運用経験は何度もありますが、どんなにしっかり運営している業者でも同様の口コミ内容は少なからず存在していました。
だからこそ、SEOコンテンツを更新し続けることで、信頼できる業者だとユーザーに判断してもらえるようになります。
SEOは本来集客のための手段ですが、この業種においては透明性と信頼性を示すための手段としても機能していると考えられます。
ペット関連サービス

SNSが栄えているイメージのあるペット関連ですが、SEOにも向いています。
SNSでペットを取り上げているものは、ペットショップ、ペット用おもちゃ、トリミングなど、可愛さを訴求ポイントにしている場合が大半です。
動物病院やペット用介護用品・車椅子、しつけ、ペット保険などのペット系サービスは、ペットの健康や命に関わる商品のため、検索エンジンを利用して慎重に相手を選びます。
「犬 吠える しつけ」「猫 トイレ 失敗 原因」「老犬 介護 用品」のようなキーワードは悩みが根強く、解決できるなら労力や費用は惜しまないという人も少なくありません。
信頼性・専門性を示すコンテンツ制作が機能しやすい業種といえるでしょう。
SEOに向いていない業種の特徴とは?
SEO対策はWeb集客の中でも汎用的な施策ですが、すべての業種に向いているとは限りません。
成果が出づらい業種もあるため、これらの特徴に当てはまる場合は別の施策を検討することをおすすめします。
| SEOに向いていない業種の特徴 | 理由 |
|---|---|
| 商圏が極端に狭い | ・近くにあるから行く・習慣的に選ばれるビジネスはそもそも検索されない。 ・コンビニ・街のクリーニング店・精肉店などが該当する。 |
| 緊急性が高い | ・鍵の紛失・水漏れ・ガス漏れなど今すぐ対処が必要な場合、近くの業者を探してすぐ電話するのが一般的。 ・SEOよりMEO・リスティング広告が向いている。 |
| SNSで完結する | ・ネイルサロン・カフェ・アパレルなどビジュアルで選ばれる業種はSNSで発見されて予約・来店につながるルートが主流。 ・SEOより先にSNSが機能する業種といえる。 |
| ポータルサイトに支配されている | ・食べログ・ホットペッパー・SUUMOなどが検索上位を独占している業種は、個人・中小企業サイトが割り込むのが難しい。 ・ただしロングテールキーワードに絞ればSEOでも勝てる余地はある。 |
| BtoB・既存取引が中心 | ・製造業・下請けなど既存取引先との関係で仕事が発生するビジネスは、新規取引先がGoogleで検索して問い合わせることが少ない。 ・採用・ブランディング目的であればSEOが機能するケースもある。 |
それぞれ具体的な業種と理由を解説します。
商圏が極端に狭い

商圏が極端に狭いビジネスには、検索されないというデメリットがあります。
「検索されない業種なんて存在するの?」と思われるかもしれませんが、実際に検索されない業種は存在します。
たとえば、スーパーやコンビニ、自動販売機の商圏は非常に狭く、わざわざWebサイトを調べてから買いに行くことはないでしょう。期間限定商品をコンビニで購入するなどの例外はありますが、一般的な買い物であればフラッと立ち寄るはずです。
他にも街のクリーニング店や精肉店なども同様です。着物専用のクリーニングや、希少な地鶏の購入などが目的であれば検索される可能性がありますが、希少性がなければ検索されずに行動されるでしょう。
- 単価が低い
- 衝動買いされる
- 習慣的に選ばれる
これらのビジネスでは、上記のような理由からも検索されづらいため検索ボリュームが少なく、SEO対策しても見てもらえない可能性が高いです。
言い換えれば、商圏が狭くても立地さえよければ、Web集客をそこまで頑張らなくてもある程度集客しやすいビジネスといえます。
緊急性が高い
緊急性が高いビジネスはSEOとの相性がよくない場合があります。
鍵の紛失、水漏れ、ガス漏れ、車のバッテリー上がり、害虫駆除などは今すぐ対処が必要な場合があり、上位表示されたSEO記事を読みたいのではなく、今すぐ電話できる近くの業者を求めている場合が大半です。
SEOコンテンツが上位表示されるのに3〜6ヶ月程度かかることを考えると、MEO対策や即効性のあるリスティング広告の方が向いているといえるでしょう。
また、緊急性の高いビジネスだとしても、今すぐレベルの緊急度ではなく、エアコンの故障のように早めに対処したいという緊急度であればSEOが十分機能します。
SNSで完結する

昨今では、SNSで完結するビジネスも少なくありません。ネイルサロン・カフェ・スイーツ・フラワーアレンジメント・アパレルなどがこれに当てはまります。
SNSの投稿を見て感じたオシャレ、美味しそう、可愛いのような感情が決め手となり、文章よりもビジュアルで選ばれるという特徴があります。
SEOが向いていないというよりも、SEOよりも先にSNSが機能する業種といえるでしょう。
また、SEOのように能動的に検索するのではなく、「フィードを眺めていたら自分好みのオシャレなカフェを見つけた」というような受動的な発見が集客の入口になるという特徴もあります。
検索行動自体が全く発生しないわけではないため、SEOが無意味というわけではありませんが、集客の主軸であるSNSに時間をかける方が費用対効果が高いといえるでしょう。
ポータルサイトに支配されている
食べログ・ホットペッパー・SUUMO・じゃらんなどのポータルサイトによって検索上位を占められている業界では、個人、中小企業のWebサイトが割り込むのは難しいです。
ポータルサイトは資本力・ドメイン評価・コンテンツ量など、多くの項目で他社を圧倒しているため、正面からSEOで戦っても勝ち目はありません。
しかし、あくまで正面から戦っても勝ち目がないだけで、ポータルサイトが対策しないような具体的なロングテールキーワードを狙うことで、上位表示を狙える余地はあります。
BtoB・既存取引が中心
部品メーカー・下請け製造業などのBtoBでは、既存の取引先との関係で仕事が発生するケースが大半です。
新規取引先がGoogleで検索して問い合わせてくることが少ないため、SEOで集客する効果が出にくい業種といえます。
ただし、採用強化目的やブランディング目的ならSEOが効果的です。
「地域名+製造業 求人」などのキーワードであれば、SEOが機能するケースも十分あります。
目的を間違えるとSEOの効果が発揮しづらい業界のため注意しておきましょう。
SEOに向いていない業種が取るべきWeb集客とは?
SEOが向いていない業種だからといって、Web集客を諦める必要はありません。
業種の特徴に合った手法を選びWeb集客を行いましょう。SEO以外の代表的な代替手法を紹介します。
- MEO(Googleマップ対策)
- SNS集客
- ポータルサイトへの掲載
それぞれ解説します。
MEO(Googleマップ対策)
MEOはSEOの一種で、ローカルSEOとも呼ばれます。
主に地域密着型のビジネスで、今すぐ来店・依頼したいという緊急性の高い業種に向いています。
Googleビジネスプロフィールを適切に整えることで、Googleマップの検索結果で上位表示されやすくする取り組みです。
飲食店・美容院・整骨院・自動車修理など、地図で近くのお店を探す行動が主流の業種では、SEOより即効性が高い場合があります。
SEO対策が向いている事業者であっても、MEO対策も並行して行った方がよいケースも多いです。
SNS集客
SEOよりも手っ取り早く始められることから、実践している人が多い集客方法です。
検索ではなくSNSで発見されて来店・予約につながるルートが主流になります。特にビジュアルで魅力が伝わるビジネスはInstagramやTikTokなどのSNSとの相性がよいといえます。
SNS集客の特徴は、継続的な投稿がブランディングと集客の両方に作用する点です。ただし、SEOのように資産として積み上げにくく、SNSの投稿が止まると集客が止まるというデメリットもあります。
単価が高いビジネスなど、SNSのみでの集客が難しい場合があるため、必要に応じてホームページへの動線を作ることも検討しましょう。
ポータルサイトへの掲載
飲食店であれば食べログ・ホットペッパーグルメ、美容院であればホットペッパービューティー、不動産であればSUUMO・アットホームなど、業種ごとに強いポータルサイトがあります。
独自サイトのSEOでポータルサイトに勝つのが難しい業種では、ポータルサイトに掲載して流入を作る方が現実的です。
しかし、ただ掲載するだけではなく、SEOと同様にポータルサイト内でも露出を高める運用を行いましょう。
たとえば、有料サービスを利用することで優先的に上位表示されやすくなり、直近のアクセス数や予約数も並び順に影響を与えます。
質の高い写真の枚数を増やしたり、口コミ件数を増やしたりすることで、上位表示されやすくなるでしょう。
SEOに向いている業種かどうかに関するよくある質問
SEOに向いている業種かどうかに関するよくある質問をまとめました。
- SEOが自分のビジネスに向いているか迷ったらどうすべき?
- SEOに向いている業種でも、成果が出るまでに時間がかかりますか?
- 複数の業種を兼業している場合はどう判断しますか?
- 自分の業種がSEOに向いているかどうか、判断してもらえますか?
それぞれ解説します。
Q.SEOが自分のビジネスに向いているか迷ったらどうすべき?
向いているか向いていないか判断が難しいと感じたときは、お客さまがこのサービスを依頼する前にGoogleで検索するかを考えてみましょう。
検索されるなら、そのビジネスでSEOに取り組む価値があります。
検索されるものの、食べログやホットペッパーを見る可能性が高い場合は、ポータルサイトへの掲載やMEO対策が優先です。
そもそも商圏が狭すぎて検索されないという場合は、SEO以外の集客手法を選ぶ方が現実的といえるでしょう。
検索するかどうかに加えて、検索してから依頼先を決めるまでの期間も判断の軸になります。検討期間が長いほど、SEOで情報収集段階から接触できる価値が高まります。
Q.SEOに向いている業種でも、成果が出るまでに時間がかかりますか?
SEOで成果が早く出る業種というものは存在せず、時間はかかります。向いている業種であってもすぐに成果が出て問い合わせが増えるわけではありません。
SEOは一般的に成果が出るまでに3〜6ヶ月以上かかることが多いです。
継続的にコンテンツを発信しながら、Googleからの評価が積み上がるのを待ちましょう。
すぐに集客したい場合は、MEOやリスティング広告を並行して活用することをおすすめします。
Q.複数の業種を兼業している場合はどう判断しますか?
業種ごとにSEO適性を個別に判断して、向いている業種での対策を優先することをおすすめします。
- 売上への貢献度が高い方を優先する
- 競合が少ない方を優先する
- キーワードが重なる場合はまとめて対策する
兼業している業種の中でSEOに向いているものを優先してコンテンツを作り、向いていない業種はMEOやSNSで補完するという役割分担が現実的です。
たとえば、リフォームと不動産売買の両方を行なっている会社の場合、どちらもSEO適性が高い業種なので両方取り組む価値があります。
リソースが分散すると成果が出づらいため、両方を同時に中途半端に進めるより、1つの業種で成果を出してからもう1つに展開する方が現実的です。
Q.自分の業種がSEOに向いているかどうか、判断してもらえますか?
はい、対応できます。
業種・ターゲット・商圏・目的をお聞きしたうえで、SEOが有効かどうか・どんなキーワードを狙えるかを一緒に整理します。
まずは無料相談でご状況をお聞かせください。
まとめ:SEOに向いているかどうかは検索してから決めるビジネスかで判断しよう
SEOはすべてのビジネスに効果が出るWeb集客ではありません。時間と費用を無駄にしないために、向き不向きを正しく判断したうえで取り組みましょう。
商圏が広い・検討期間が長い・検索キーワードが豊富・ポータルサイトに支配されていない、この4つの条件を満たすビジネスはSEOとの相性がよいといえます。
向いていない業種でも、MEO・SNS・ポータルサイトなど業種の特性に合った手法を選ぶことで、Web集客の成果を出すことは十分に可能です。
自分のビジネスにSEOが向いているかの判断が難しい方、どの手法から始めるべきか判断したい方は、無料相談できますので気軽にご連絡いただければと思います。

